ハードディスクの内部

HDD 円盤(ディスク)はシルバー色なのですが、撮影した場所の関係でわかりにくいかもしれませんね。ごめんなさいね。 m(_ _)m
このハードディスクは 4GB の容量で3枚のディスクが装備されています。ディスクは大部分がアルミ合金でできています。
 これは皆さんに見せるために、故障したハードディスクのフタを開けたものです。

ハードディスク内部は、非常にデリケートな構造になっていますので、絶対に分解はしないでくださいね。一部のハードディスクは、特殊工具がないとフタが開けれないようになっていますね。

右側にある円盤 (シルバー色) が1分間に 5,400 回転 (ハイグレード品はそれ以上) していて、アームが高速で移動してデータを読み書きしています。
データは磁気で記録していますが、磁気ヘッドは 0.015 〜 0.025 マイクロメートル (1マイクロメートル = 百万分の1メートル = 0.0001mm ) の間隔でディスクから浮上しています。
もし、磁気ヘッドが磁性体に接触したら、摩擦で磨耗してしまいますね。
そこで、磁性体表面と磁気ヘッドの間に、ハードディスクの高速回転で空気の流れを作り、磁気ヘッドを浮き上がらせ、わずかにすき間を保つように工夫されています。

ディスク表面に少しでも凹凸や結露、ホコリがあれば、磁気ヘッドが接触してクラッシュ(破損)してしまいます。
ちなみに、タバコの煙の粒子は約 2 〜 4 マイクロメートル。指紋の跡の断面が約 3 〜 5 マイクロメートル。髪の毛の断面が80 〜 120 マイクロメートル。ハードディスクの磁気ヘッドをジャンボ機に例えると、地上から約 0.5mm の高さで飛んでいるのと同じことになります。

この磁気ヘッドが回転中のディスクから浮いている間隔が、すごく小さいことがおわかりになったでしょうか。ですから、破損防止のため、ハードディスクを分解をしない方がいいのです。

パソコンから聞こえる処理時の「カチャカチャ」という音は、このアームが高速で移動(スイング)している振動音なのです。

ハードディスクの寿命は最大で5年程度と言われています。ただし、使用頻度、気温、ケース内温度などの条件で5年より短くなることがあります。
ハードディスクから異常な音がしはじめたり、データの読み書きが正常にしなくなってきたら、寿命が近づいてきた合図です。早めに交換しましょうね。
また、ハードディスクが新しくても突然故障する可能性だってありますので、データのバックアップ(予備保存)をしておきましょうね。



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