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BIOS 設定



BIOS とは?

BIOS とは、コンピュータに接続されたディスクドライブ、キーボード、ビデオカードなどの周辺機器を制御するプログラム群。
これらの機器に対する基本的な入出力手段をOSやアプリケーションソフトに対して提供することからこう呼ばれる。

パソコンではマザーボード上に装着されたフラッシュメモリなどの不揮発メモリに記録されており、最新の内容に更新することが可能となっている。

昔のパソコンでは本体前面のディップスイッチやマザーボード上のジャンパピンの配置などを操作して物理的に設定を行なっていたが、現在では、電源を切断しても記憶内容が保持されるフラッシュメモリに設定を保持しておくことにより、ほとんどの操作をディスプレイとキーボードを用いてソフトウエア的に行なうことができるようになりました。


BIOS 初期画面のサンプル

メーカー製PC に多い BIOS 画面の一例です


自作PC に多い BIOS 画面の一例です。

この他に、日本語 BIOS があります。 BIOS によって、表現や設定できる範囲が違います。


BIOS の起動方法

くれぐれも初心者や、知識のない方は BIOS を触らないようにしましょう!

BIOS の起動方法は、メーカーやマザーボードによって違います。
PC の電源を ON して最初の画面の下のほうに明記されています。または使用説明書にてご確認ください。
押すキーの例は、「F2」とか「Del」などですね。

BIOS の設定を間違えると、Windows を起動できなくなる場合があります。
でも、"Load Opimized Defaults" を使えば、BIOS を簡単に初期(工場出荷)状態に戻せます。


BIOS 設定コメントの解説

参考として掲載しておきますが、設定は各自の自己責任で行ってください。


Standard CMOS Setup
Date:   現在の日付に合わせてください。
Time:   現在の時刻に合わせてください。
Hard Disk Drives: Auto,None,その他 ここで設定できるのは、IDEのハードディスクです。よく分からない場合は、「MODE」を「Auto」にするといいです。ただしこの場合、起動時間が若干かかるようになります。
それがいやなら、「IDE HDD AUTO DETECTION」を使うといいと思います。
Drive A: 1.44M. 3.5 in. フロッピードライブが一機の場合は、ここを設定してください。DOS/V機の標準は 1.44MB フォーマットです。
Drive B: None FDDが2つある場合のみ、設定してください。
(設定方法は、Aドライブと同様)
Floppy 3 Mode Support: Disabled PC-9801 シリーズのフロッピー(1.2MB)を読み書きしたい場合でも、ここでは設定しないでください。
PC-9801 シリーズのフロッピーを Windows95 で読み書きする場合は、この項目は 3Mode にしないで、3Mode のドライバを用います。(もちろん、FDD自体が 3Modeに対応していなければ無理ですが・・・)
Video: EGA/VGA 通常のモニタなら、EGA/VGAです。
Halt On: All Errors 通常はこの状態にしておきます。起動時にキーボードが接続されていなかったり、起動できるディスク装置が見つからなかったりした場合、エラーメッセージを表示し、途中で止まるようになります。



Bios Features Setup
Virus Warning: Enabled 電源投入時に、ブートセクタやパーテーションテーブルのウィルス検査を行います。通常は、「Enabled」でいいのですが、OSの再セットアップの時などは、「Disabled」に設定し直してください。
CPU Level 1 Cache: Enabled CPUの1次キャッシュの設定です。通常は「Enabled」にしておきます。「Disabled」にすると、とてつもなく遅くなります。
CPU Level 2 Cache: Enabled CPU のセカンドキャッシュの設定です。通常「Enabled」にしておきますが、BIOS のアップデートの際は、無効にした方が無難かもしれません。
BIOS Update: Enabled  
CPU Fast String: Enabled 設定変更しないでください。
Deturbo Mode: Disabled 「Disabled」で最大限の能力を発揮できます。
Quick Power On Self Test: Enabled メモリーチェックの回数設定です。「Enabled」で1回のメモリーチェック、「Disabled」で3回程度のメモリーチェックを行います。メモリの増設直後は「Disabled」で、メモリーのエラーがないか確かめた方がいいですが、それ以外は「Enabled」でいい。
HDD Sequence SCSI/IDE First: IDE IDE とSCSI のハードディスクを混在させた場合、どちらのハードディスクから起動させるかの設定です。
Boot Sequence: A,C 起動時にどのディスク装置を読みに行くかの設定です。他に CD-ROM やzip、Super Disk 等も設定できます。「C,A」だと、起動できるフロッピーディスクがドライブに挿入されていても、ハードディスクから立ち上がるようになります。フロッピーから立ち上げたい場合には、「A,C」にしてください。
Swap Floppy Drive: Disabled FDD を2つ接続している場合、ドライブ番号を取り替えるかどうかの設定です。ここを「Enabled」にした場合、「Standard CMOS Setup」のFDDの設定に反映されますので、注意してください。
Boot Up Floppy Seek: Disabled 電源投入時にフロッピーディスクを読みに行くかどうかの設定です。
Floppy Disk Access Control: R/W FDD の、R(読み)、W(書き)設定です。特別な事情でもない限り「R/W(読み書き可能)」にしておきましょう。
Boot Up Numlock Status: On 起動時に、キーボードのテンキーを使えるかどうか設定する項目です。
Boot Up System Speed: High 起動時のスピードです。当然早いほうにしておきましょう。
IDE HDD Block Mode Sectors: HDD Max IDE ハードディスクの転送モードです。古いドライブの場合は設定しない方がいいと思います。
Typematic Rate Setting: Disabled キーボードのキーを押しっぱなしにしたときのリピート設定です。Windowsしか使わないのであれば、設定しなくてもいいです。
Typematic Rate (Chars/Sec): 6 キーを押しっぱなしにすると、一秒間に6文字、画面に表示します。数字が大きいほど、早くなります。(上記設定が有効になっている場合のみ)
Typematic Delay (Msec): 250ms キーを押しっぱなしにしたとき、最初の文字が表示されるまでの遅延時間です。数字が小さいほど、早くなります。(上記設定が有効になっている場合のみ)
OS/2 Onboard Memory > 64 M: Disabled  
Secrity Option: System  
PCI/VGA Palette Snoop: Disabled  
Video Bios Shadow: Enabled ビデオカードの BIOS は遅いメモリ上にあるので、それを早いメモリ上にコピーして、高速化します。DOS 常用で、UMB をできるだけ多く確保したい場合以外は、「Enabled」にしておきましょう。
******* Shadow: Disabled ビデオカードと同様の手法ですが、メモリの割り込み等が分からない場合は「Disabled」にしておいた方が無難です。
PS/2 Mouse Control: Auto PS/2 マウスを使う場合は「Enabled」にしておきます。


Chipset Features Setup
Auto Configuration : Disabled これを使っている SIMM のスピードに合わせると安定して使えます。チューニングするには当然「Disabled」を選択します。
DRAM Read Burst : x222 数字が小さければ小さいほどメモリの読み込みが速い。一番小さい組み合わせを選択します。
DRAM Write Burst : x222 数字が小さければ小さいほどメモリの書き込みが速い。ここも、一番小さい組み合わせを選択します。
RAS Precharge : 3T 数字の小さい方が高速。ただし、小さすぎるとDRAMのリフレッシュに支障があります。
RAS Precharge : 3T 数字の小さい方がメモリアクセスが高速になります。ただし、メモリスピードなどによって制限されます。通常は 2T か 3T です。
MA Wait State : 0 W/S メモリ読み込み時に、待ち(Wait State)をもうけるかどうかの設定。当然 0 W/S にしておきます。
DRAM Refresh Type : RAS Only  
CPU-to-PCI IDE Posting : Enabled  
USWC Write Posting : Enabled  
CPU-to-PCI Write Post : Enabled PCIバスの効率をよくし、Pentium Pro の拡張機能の速度を上げます。
PCI-to-DRAM Pipeline : Enabled PCI バス効率と DRAM アクセス改善のため、PCI と DRAM 間のパスの帯域幅を増やします。
PCI Burst Write Combining : Enabled  
Read-Around-Write : Enabled  
16-bit I/O Recovery Time : 1 BUSCLK  
8-bit I/O Recovery Time : 1 BUSCLK  
Video Memory Cache Mode : USWC ビデオカードが対応していないと意味がないかもしれません。MILLENIUM 等はOKのようです。(3Dbench の値は倍近くに跳ね上がります。)ただし、DOS 等での日本語表示が文字化けするようです。


以上ですが、あくまでも設定は自己責任にて行うよに。

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