パソコン(Windows)が止まった(ストール、フリーズした)時の解決方法
概 要
操作中に突然パソコンが止まって反応しなくなってしまった場合は、さまざまな原因が考えられます。
ここでは、止まってしまった状況に応じた対処方法を紹介しています。
現 象
パソコンが止まってしまう。
対 処 方 法
様々な原因が考えられますが、以下のステップ1から順番にご確認いただけば解決できる場合が多いです。落ち着いて対処しましょう。
ステップ1 あわてずに! まず状況を確認
突然パソコンが動かなくなっても、いきなり電源スイッチを切ったりケーブルを抜いたりせず、落ち着いて対処してください。
- 画面にエラーメッセージが表示されているか?
エラーメッセージが表示されている場合はエラーメッセージをメモしておきます。(お問い合わせの時に必要になる場合があります)
- どういう状態(操作)で動かなくなったか?
パソコンの電源を入れてから動かなくなるまでの操作を思いだします。必要ならメモしておきます。
- インターネットやワープロなどのアプリケーションの操作中
- ネットワークやインターネットなどの設定中
- アプリケーションをインストール / アンインストール中
- Windows 終了時
- スタンバイまたは休止状態(Windows XP / Windows Me)への移行時または復帰時
- スクリーンセーバー起動時または復帰時
- なにもしていない
ステップ2 マウスやキーボードは動くか?
マウスやキーボードが動くかどうかチェックしてみてください。単に動きが遅くなっている場合もあります。操作を行いながらしばらく反応を待つようにしてください。
- マウスは動くが、クリックしても反応しない
キーボードの Windowsキー (Windows の旗のマークのついたキー)を押して反応するかどうかを確認してください。もし反応したなら下記の操作で電源を切ってください。
- スタートメニューが出たらキーボードの上下の矢印キー(↑↓)で「Windowsの終了」に合わせてEnterキーを押します。
- 「Windowsの終了」画面がでたら上下の矢印キー(↑↓)で「電源を切れる状態にする」または「終了」「シャットダウン」に合わせてEnterキーを押します。
電源が切れたらステップ4へ
電源が切れない場合はステップ3へ
- マウスもキーボードも反応しない
起動していたアプリケーションや設定がそれ以上動けない状態になっています。
ステップ3へ
また、キーボードやマウスからの入力が正常に動作しない場合も考えられます。
ステップ3 強制終了の操作を行ってみる
まずは現在起動しているプログラムの強制終了をおこなってみます。なお、プログラムで保存していないデータは最後に保存した状態のままになっています。
- キーボードから強制終了の操作を行ってみる
- キーボードの下記の3つのキーを同時に(約1秒間)押してください。
CTRLキー + Altキー + DELキー
(Windows 2000 の場合は、さらに「タスクマネージャ」ボタンをクリックしてタスクマネージャを開きます。)
- プログラムの強制終了の画面が表示されたらプログラムの一覧のなかで「応答なし」の項目をクリックして選択します。
(Windows 2000 や Windows XP の場合は、画面上部の「アプリケーション」タブをクリックし、一覧のなかで「応答なし」の項目をクリックして選択します。)
- 「終了」または「タスクの終了」ボタンをクリックしてしばらく待ちます。
- 「下記のプログラムから応答がありません」の画面が表示された場合は、「終了」ボタンをクリックします。
- ハードディスクのアクセスランプ(青色か赤色)はついているか?
ハードディスクのアクセスランプが点灯または点滅していたら、パソコンが何かを実行しています。ランプが消えるまで待ってください。もし、20〜30分待っても待っても消えない場合は下記の「■強制的に電源を切る」の操作を行ってください。
- 強制的に電源を切る
電源ボタンを6秒以上秒押しつづけます。これで電源が切れます。
ステップ4 再度Windowsを起動してみる
再度電源を入れて下記の項目を確認してください。
- Windows が起動すること
Windows が起動する前にチェックディスクの青い画面になり、ディスクのチェックを行う画面が出る場合があります。
これは前回 Windows が正常終了しなかったためで、ディスクのチェック自体は通常の機能です。
チェックディスクが終わると、Windows が起動します。
- 先ほど止まってしまったアプリケーションや設定を再度実行
先ほどストップ(ストール)した操作を再び行ってみます。特に問題なければ一時的な現象だったと思われます。しばらく様子を見るようにしてください。
まだ問題が発生する場合はステップ5へ
ステップ5 原因を調べる
まだ問題が発生する場合は何が原因かを調べる必要があります。ここでは「何を実行すると止まってしまうのか」、「その操作で必ず止まるのか」がキーポイントです。
再度ステップ1で確認した項目をチェックします。
- どういう状態(操作)で動かなくなるか?
- インターネットやワープロなどのアプリケーションの操作中 。
アプリケーションの設定を変更したことがあればそれが原因かもしれません。設定を元にもどして様子をみてください。
アプリケーションの操作が本当に問題ないかを確認してください。もし、操作に問題ない場合は、そのアプリケーション自身に問題がある可能性があります。
必要であればアプリケーションメーカーのサポート窓口に相談してください。
それでも止まる場合はパソコン添付のマニュアルまたは電子マニュアルを参照して、アプリケーション自身を削除追加してください。
- ネットワークやインターネットなどの設定中
設定を行っていて止まってしまう場合、その設定が合っていないと考えられます。再度設定をやり直してみてください。
周辺機器の設定中に止まってしまう場合も一旦設定を削除して再度設定をやりなおしてみてください。
- アプリケーションをインストール/アンインストール中
<アプリケーションをインストール中に止まってしまう場合>
下記のいずれかが原因と考えられます。
- すでに起動しているプログラム(モジュール)が原因でインストールできない場合
起動している他のアプリケーションを終了します。さらに通知領域に起動している常駐プログラムも終了します。
Windows Me、Windows 98 Second Edition、Windows 98 の場合
キーボードの CTRLキー + ALTキー + DELキー を同時に押し、プログラムの強制終了画面を表示させ、モジュール一覧から「explorer」「internat」「systray」以外の項目を終了します。
その後、再度インストール作業を行ってみてください。
- アプリケーションとパソコン(OS含む)の適合が無い場合、またはパソコン側の設定に問題がある場合
アプリケーションのメーカーのサポート窓口へ対策も含めご相談ください。
<アプリケーションをアンインストール中に止まってしまう場合>
アプリケーションか Windows 自身に問題があります。
まず、アプリケーションのインストールを行い、その後再度削除の操作を行ってみてください。
- Windows 終了時
Windows 終了時に止まってしまう場合には下記の原因が考えられます。
- Windows98 Second Edition Mapped Drives Shutdown の不具合。
- 携帯電話やPHSカードを取りつけたら、Windows98終了時電源が切れなくなる
- スタンバイまたは休止状態への移行時または復帰時
スタンバイ状態への移行時または復帰時に止まる場合は下記の原因が考えられます。
- アプリケーションが原因
アプリケーションが起動していることが原因である場合があります。
この場合はアプリケーションを終了して様子をみてください。
またアプリケーションが Windows やパソコンに対応していないことが考えられます。一度アプリケーションの追加と削除を行ってみて改善しないようならアプリケーションメーカーへ確認してください。
- 周辺機器がスタンバイに対応していない
追加した周辺機器がスタンバイまたは休止状態に対応していない可能性があります。周辺機器メーカーへ確認してください。
- パソコン側の問題
パソコン側に修正モジュールが出ている可能性があります。
下記の修正モジュールを参照して該当する修正モジュールがないか検索してください。
- なにもしていない
なにも操作していなくてもパソコンはさまざまな要因で動きます。下記の項目をチェックしてください。
- スクリーンセーバーが設定されていないか
スクリーンセーバー起動時や復帰時に止まる場合は、設定したスクリーンセーバーを一旦「なし」にして様子をみてください。
これで改善したら、他のスクリーンセーバーに設定して様子をみてください。
この場合、元のスクリーンセーバーが壊れている可能性があります。
元のスクリーンセーバーは使用せず、他のスクリーンセーバーを使用してください。
- プリンタやスキャナなどの周辺機器に定期的にアクセスするプログラムが起動していないか
プリンタやスキャナなどが接続されている場合は、その周辺機器に定期的にアクセスするプログラムがタスクトレーや通知領域に常駐していないかどうかを確認してください。
起動している場合は、右クリックしてアイコンを終了して様子を見てください。
- 定期的に動作するアプリケーションなどをインストールしていないか
Windows と同時に起動するアプリケーションを減らして様子を見ます。
Windows Me / Windows 98 Second Edition / Windows 98 の場合は下記の設定を行ってみて下さい。
- 「スタート」−「設定」−「アクセサリ」−「システムツール」−「システム情報」を開きます
- 「ツール」−「システム設定ユーティリティ」を開きます。
- 「全般」タブの「起動オプションを選択する」の項目をマークします。
- 「スタートアップグループの項目を読み込む」のチェックボックスをオフにします。
- 「OK」ボタンをクリックします。
- 再起動の画面が出ますの「はい」をクリックして再起動してください。
この状態で様子を見てください。
- タイマー設定されていないか
タイマー設定が可能な機種の場合は、指定した時刻にアプリケーションが起動する設定になっていないかどうかを確認してください。
■ 上記のチェックを行っても改善しない、または該当しない。
上記のチェックを行っても改善しない、または上記に該当しない場合は下記に示した一般的な問題である可能性があります。行っていない項目を試してみてください。
- リソースの不足問題
Windows Me 、Windows 98 Second Edition、Windows 98 では、システムリソースが不足すると動作が不安定になり、フリーズすることがあります。
以下の操作を実行し、システムリソースの空きを確保してください。
*ただし、Windows 2000 や Windows XP では基本的にリソース不足になることは無いため下記の項目をチェックする必要はありません。
【システムリソースの確認方法】
- 「スタート」−「プログラム」−「アクセサリ」−「システムツール」−「リソースメータ」をクリックします。
- リソースメーターの注意画面が出ますので「OK」ボタンをクリックします。
- 画面右下のタスクトレイにリソースメータが表示され、現在のリソース状況を表示します。アイコンが赤くなっている場合はリソース不足です。
【システムリソースを空ける方法】
- 「スタート」−「プログラム」−「アクセサリ」−「システムツール」−「システム情報」をクリックします。
- メニューバーの「ツール」−「システム設定ユーティリティ」をクリックします。
- 「スタートアップ」タブをクリックし、使用不可にしたいもののチェックをはずします。
- 「OK」をクリックします。
- 「はい」をクリックし、コンピュータを再起動します。
なお、この操作を行うと起動しないアプリケーションが出てくる場合があります。
- アプリケーションの追加と削除
各アプリケーションの追加と削除はパソコン添付のマニュアルまたはオンラインマニュアルを参照してください。
- 修正モジュール
お使いのパソコンの修正モジュールが配布されている場合があります。
■それでもパソコンが止まってしまう
- システムの復元を行う
Windows XP、Windows Me には「システムの復元」機能があります。Windows 98 Second Edition / Windows 98 には、レジストリの復元機能があります。
パソコンを以前の状態に戻すことにより、問題が解決する場合があります。
下記操作により、パソコンは復元した日付の状態に戻ります。その日付以降に行った操作の一部は無効になりますので、操作は慎重に行ってください。
- サービスセンターに問い合わせる
以上の処置を実施しても現象が回避できない場合や、使用中に突然電源が落ちる場合などは、パソコンに不具合が発生している可能性がありますが、修理に出す前にサービスセンターで相談されることをお勧めします。
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