以下のパスワードを忘れてしまった場合の対処方法を解説します。
ただし、操作は、自己責任において行ってください。
Windows 9x / Me の Windows ログオンパスワードは、Windows フォルダにあるパスワードリストファイル (*.pwl) に記録されています。
次の手順で pwl ファイルを削除すると、ログオンパスワードを再設定できます。
ただし、パスワードリストファイルが記録しているダイヤルアップパスワード、ネットワークパスワードなどもリセットされていまうので注意してください。
- PC を起動し、Windows ログオン の画面で [ ESC ] キーを押します。
- [スタート]−[検索]−[ファイルやフォルダ] をクリックします。
- 名前に英数半角で [ *.pwl ] と入力して、「検索開始」ボタンをクリックします。
- 見つかったファイルを全て削除します。
- [スタート]−[Windows の終了] から Windows を再起動します。
- ログオン画面でお好きなユーザー名と、設定したいパスワードを入力してログオンします。
Windows NT/2000/XP で Administrator のパスワードを忘れた場合、他に Administrators グループのメンバー (管理者権限のユーザー) が存在すれば、管理者権限のユーザーでログオンし、以下の手順で Administrator のパスワードを再設定 (リセット) することができます。
- 管理者権限のユーザーでログオンします。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から [ cmd ] を起動します。
- 以下のコマンドを実行します。
ただし、新パスワードは半角英数字で指定しましょう。
net user Administrator <新パスワード>
(例) net user Administrator abc123
管理者権限のユーザーが Administrator だけの場合は、Windows を再インストールするか、次のいずれかの方法でパスワードをリセットすることを検討してください。
- パスワードリセット機能をもったソフトウェアを使用
Winternal 社の ERD Commander 2000 のような、パスワードリセット機能持つソフトウェアを購入し、パスワードをリセットします。
- 別フォルダの Windows から Administrator パスワードをリセット
別フォルダにもう1つ Windows をインストールし、既存の Windows のサービスをパスワードリセットコマンドに書き換えることで、Administrator のパスワードを再設定します。
以下の例では Spooler サービスを書き換えていますが、既存の Windows で自動起動設定されており、起動されなくても Windows 自体の稼動に影響を与えないサービスなら何を書き換えても支障ありません。
- [ 別フォルダに Windows をインストール ]
(D:\WINNT にインストールすると仮定)
以下の点に注意して、現存の Windows とは別のドライブに Windows を新規インストールします。
- 既存の Windows 導入フォルダを上書きしないでください。
- C ドライブおよび既存の Windows 導入ドライブはフォーマットしないでください。
- 既存の Windows とは別のドライブにインストールすることを強く推奨します。
- [ 別フォルダの Windows にリソースキットをインストール ]
パスワードリセットコマンドをサービスとして実行するため、リソースキットに含まれる [ srvany.exe ] を使用します。
srvany はフリーダウンロードできないため、Windows リソースキットを購入し、次のようにリソースキット CD-ROM をインストールします。
- Windows NT or 2000 リソースキット CD-ROM をセットします。
- Install Resource Kit をクリックします。
- 画面の指示に従い、インストールを完了します。
ただし、ここでは D:\Program Files\Resource Kit にインストールしたと仮定します。
- [ 既存 Windows のレジストリを書き換え ]
新規インストールした Windows から、既存の Windows のレジストリを変更し、Spooler サービスの代わりにパスワードリセットコマンドを実行させます。
- 新規インストールした Windows にログオンします。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedt32 を起動します。
(regedit でないことに注意してください。)
- [ウィンドウ]−[ローカルコンピュータの HKEY_LOCAL_MACHINE] をクリックします。
- [レジストリ]−[ハイブのロード(ハイブの読み込み)] をクリックします。
- <既存の Windows フォルダ>\System32\Config の SYSTEM ファイルを開きます。
- キー名 (ローカルレジストリのマウントポイント) を聞かれるので、maint と入力して「OK」します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE \maint \ControlSet001 \Services \Spooler を展開します。
- 右側の ImagePath のデータを D:\Progra~1\Resour~1\srvany.exe に書き換えます。
- HKEY_LOCAL_MACHINE \maint \ControlSet001 \Services \Spooler \Parameters を展開します。
- [編集]−[値の追加] から REG_SZ 型の Application を作成し、データ文字列として C:\WINNT\System32\net.exe (既存の Windows の net.exe) を設定します。
- 同様に [編集]−[値の追加] から REG_SZ 型の AppParameters を作成し、データ文字列として user Administrator <新パスワード> を設定します。 (例:user Administrator newpass)
- HKEY_LOCAL_MACHINE \maint を選択し、[レジストリ]−[ハイブのアンロード] をクリックします。
- 再起動で既存の Windows を起動すると、11. で設定した新パスワードでログオンできます。
- [ 後処理 ]
既存の Windows は起動する度に Administrator のパスワードをリセットする設定になっており、Spooler サービスも使用できないため、次の手順で復旧させます。
- [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedt32 を起動します。
(regedit でないことに注意してください。)
- HKEY_LOCAL_MACHINE \SYSTEM \CurrentControlSet \Services \Spooler を展開します。
- 右側の ImagePath のデータを %SystemRoot%\system32\spoolsv.exe に変更して「OK」します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE \SYSTEM \CurrentControlSet \Services \Spooler \Parameters を展開します。
- 右側の Application および AppParameters 文字列値を削除します。
復旧用にインストールした Windows を削除します。
具体的な削除方法は、以下の関連リンクを参照してください。
もし、既存の Windows と復旧用 Windows を同じドライブにインストールした場合、Program Files フォルダが上書きされているため、Internet Explorer や Windows Media Player などのソフトウェアを再導入したり、Windows のサービスパック (SP) を再適用しなければいけない場合があります。
復旧用の Windows は現存 Windows とは別ドライブにインストールすることを強く推奨します。
ダイヤルアップ接続や、メールソフトウェア、FTP クライアントなどで、パスワード欄がアスタリスク (****) 表示されている場合、以下のようなソフトウェアを使うとパスワードを解読できる場合があります。
なお、自己責任において使用してください。
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