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パスワードを忘れてしまったときの対処について

以下のパスワードを忘れてしまった場合の対処方法を解説します。
ただし、操作は、自己責任において行ってください。

■ Windows 9x / Me の ログオンパスワード の場合

Windows 9x / Me の Windows ログオンパスワードは、Windows フォルダにあるパスワードリストファイル (*.pwl) に記録されています。
次の手順で pwl ファイルを削除すると、ログオンパスワードを再設定できます。
ただし、パスワードリストファイルが記録しているダイヤルアップパスワード、ネットワークパスワードなどもリセットされていまうので注意してください。

  1. PC を起動し、Windows ログオン の画面で [ ESC ] キーを押します。
  2. [スタート]−[検索]−[ファイルやフォルダ] をクリックします。
  3. 名前に英数半角で [ *.pwl ] と入力して、「検索開始」ボタンをクリックします。
  4. 見つかったファイルを全て削除します。
  5. [スタート]−[Windows の終了] から Windows を再起動します。
  6. ログオン画面でお好きなユーザー名と、設定したいパスワードを入力してログオンします。
■ Windows NT / 2000 / XP の管理者パスワード の場合

Windows NT/2000/XP で Administrator のパスワードを忘れた場合、他に Administrators グループのメンバー (管理者権限のユーザー) が存在すれば、管理者権限のユーザーでログオンし、以下の手順で Administrator のパスワードを再設定 (リセット) することができます。
  1. 管理者権限のユーザーでログオンします。
  2. [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から [ cmd ] を起動します。
  3. 以下のコマンドを実行します。
    ただし、新パスワードは半角英数字で指定しましょう。

    net user Administrator <新パスワード>
    (例) net user Administrator abc123
管理者権限のユーザーが Administrator だけの場合は、Windows を再インストールするか、次のいずれかの方法でパスワードをリセットすることを検討してください。
  1. パスワードリセット機能をもったソフトウェアを使用
    Winternal 社の ERD Commander 2000 のような、パスワードリセット機能持つソフトウェアを購入し、パスワードをリセットします。

  2. 別フォルダの Windows から Administrator パスワードをリセット
    別フォルダにもう1つ Windows をインストールし、既存の Windows のサービスをパスワードリセットコマンドに書き換えることで、Administrator のパスワードを再設定します。

    以下の例では Spooler サービスを書き換えていますが、既存の Windows で自動起動設定されており、起動されなくても Windows 自体の稼動に影響を与えないサービスなら何を書き換えても支障ありません。

    1. [ 別フォルダに Windows をインストール ]
      (D:\WINNT にインストールすると仮定)

      以下の点に注意して、現存の Windows とは別のドライブに Windows を新規インストールします。

      • 既存の Windows 導入フォルダを上書きしないでください。
      • C ドライブおよび既存の Windows 導入ドライブはフォーマットしないでください。
      • 既存の Windows とは別のドライブにインストールすることを強く推奨します。

    2. [ 別フォルダの Windows にリソースキットをインストール ]
      パスワードリセットコマンドをサービスとして実行するため、リソースキットに含まれる [ srvany.exe ] を使用します。
      srvany はフリーダウンロードできないため、Windows リソースキットを購入し、次のようにリソースキット CD-ROM をインストールします。

      1. Windows NT or 2000 リソースキット CD-ROM をセットします。
      2. Install Resource Kit をクリックします。
      3. 画面の指示に従い、インストールを完了します。
        ただし、ここでは D:\Program Files\Resource Kit にインストールしたと仮定します。

    3. [ 既存 Windows のレジストリを書き換え ]
      新規インストールした Windows から、既存の Windows のレジストリを変更し、Spooler サービスの代わりにパスワードリセットコマンドを実行させます。

      1. 新規インストールした Windows にログオンします。
      2. [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedt32 を起動します。
        (regedit でないことに注意してください。)
      3. [ウィンドウ]−[ローカルコンピュータの HKEY_LOCAL_MACHINE] をクリックします。
      4. [レジストリ]−[ハイブのロード(ハイブの読み込み)] をクリックします。
      5. <既存の Windows フォルダ>\System32\Config の SYSTEM ファイルを開きます。
      6. キー名 (ローカルレジストリのマウントポイント) を聞かれるので、maint と入力して「OK」します。
      7. HKEY_LOCAL_MACHINE \maint \ControlSet001 \Services \Spooler を展開します。
      8. 右側の ImagePath のデータを D:\Progra~1\Resour~1\srvany.exe に書き換えます。
      9. HKEY_LOCAL_MACHINE \maint \ControlSet001 \Services \Spooler \Parameters を展開します。
      10. [編集]−[値の追加] から REG_SZ 型の Application を作成し、データ文字列として C:\WINNT\System32\net.exe (既存の Windows の net.exe) を設定します。
      11. 同様に [編集]−[値の追加] から REG_SZ 型の AppParameters を作成し、データ文字列として user Administrator <新パスワード> を設定します。 (例:user Administrator newpass)
      12. HKEY_LOCAL_MACHINE \maint を選択し、[レジストリ]−[ハイブのアンロード] をクリックします。
      13. 再起動で既存の Windows を起動すると、11. で設定した新パスワードでログオンできます。

    4. [ 後処理 ]
      既存の Windows は起動する度に Administrator のパスワードをリセットする設定になっており、Spooler サービスも使用できないため、次の手順で復旧させます。

      1. [スタート]−[ファイル名を指定して実行] から regedt32 を起動します。
        (regedit でないことに注意してください。)
      2. HKEY_LOCAL_MACHINE \SYSTEM \CurrentControlSet \Services \Spooler を展開します。
      3. 右側の ImagePath のデータを %SystemRoot%\system32\spoolsv.exe に変更して「OK」します。
      4. HKEY_LOCAL_MACHINE \SYSTEM \CurrentControlSet \Services \Spooler \Parameters を展開します。
      5. 右側の Application および AppParameters 文字列値を削除します。

      復旧用にインストールした Windows を削除します。
      具体的な削除方法は、以下の関連リンクを参照してください。

      もし、既存の Windows と復旧用 Windows を同じドライブにインストールした場合、Program Files フォルダが上書きされているため、Internet Explorer や Windows Media Player などのソフトウェアを再導入したり、Windows のサービスパック (SP) を再適用しなければいけない場合があります。
      復旧用の Windows は現存 Windows とは別ドライブにインストールすることを強く推奨します。

■ アプリケーションのパスワード の場合

ダイヤルアップ接続や、メールソフトウェア、FTP クライアントなどで、パスワード欄がアスタリスク (****) 表示されている場合、以下のようなソフトウェアを使うとパスワードを解読できる場合があります。

なお、自己責任において使用してください。
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